ペットと住まいの寄り添いトレーナー 佐藤👨です。千葉県東葛地区を起点にペットショップと連携しながら対応。オンラインを駆使した家庭犬専門しつけの教室。しつけ以外に、犬の特性に基づいた飼い方、住まいでの環境設定他幅広に情報提供しております。他にない犬知識提供のオンラインセミナーと併せ、褒める実技指導を行っています。

最近のニュースでマダニが媒介する感染症、SFTS=「重症熱性血小板減少症候群」が、今年これまでに全国から報告された患者数は91人と、これまでで最も多かったとの報道をみました。ペットを介して感染するケースもあるみたいです。
1. SFTSとは何か
SFTS(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome、重症熱性血小板減少症候群)は、SFTSウイルス(SFTSV)によって引き起こされるウイルス性の感染症です。2011年に中国で初めて報告され、日本では2013年に初の患者が確認されました。主な媒介はマダニで、特にフタトゲチマダニ、オウシマダニ、タカサゴキララマダニなどが関与します。
SFTSウイルスはブニヤウイルス科フレボウイルス属に分類され、現在のところワクチンや特効薬はなく、対症療法が中心となります。日本国内では九州や四国、中国地方で患者報告が多いですが、関東や東北でも散発例があり、全国で注意が必要です。
2. 犬とSFTSの関係
犬自身もSFTSウイルスに感染することがあります。多くは無症状〜軽症ですが、発熱・元気消失・食欲不振・嘔吐・下痢などの症状が出る場合があります。特に怖いのは犬から飼い主への二次感染です。
- 犬がマダニに刺されて感染
- 感染した犬の唾液、血液、排泄物、あるいは傷口に接触
- そこから人にSFTSウイルスが伝播
近年、日本でも「犬の看病をしていた飼い主がSFTSに感染し重症化した」事例が報告されています。
3. 人の症状
人がSFTSウイルスに感染すると、6〜14日程度の潜伏期を経て以下の症状が現れます。
- 発熱(38℃以上)
- 強い倦怠感
- 食欲不振
- 嘔吐・下痢・腹痛
- 頭痛・筋肉痛
- リンパ節腫脹
- 血液検査で血小板減少・白血球減少・肝機能異常
重症化すると、意識障害・痙攣・出血症状が出て、多臓器不全に至ることもあります。国内の致死率は10〜30%と高く、特に高齢者や免疫力が低下している人は注意が必要です。
4. 感染経路
SFTSの主な感染経路は以下の通りです。
- マダニに刺される
野山や草むらで活動中、マダニが皮膚に吸着してウイルスを媒介します。 - 感染動物の血液や体液に触れる
犬や猫などのペットが感染している場合、看病や介護の際に唾液・血液・糞尿に触れて感染する可能性があります。 - 死体との接触
感染した動物の死体処理中に体液が皮膚や粘膜に付着し感染するケースも報告されています。
5. 犬の飼い主が注意すべきポイント
(1) マダニ予防
犬は屋外での散歩や庭遊びなどでマダニに刺されるリスクがあります。特に春〜秋は活動が活発です。
- マダニ駆除薬(スポットオン、内服タイプ)を定期的に投与
- 草むらや藪などマダニが多い場所を避ける
- 散歩後は犬の体をくまなくチェック(耳、目の周り、足の付け根、肛門周囲は特に注意)
(2) 接触時の衛生管理
犬が体調不良のときやマダニが付着していたときは特に注意。
- 犬の唾液や血液に素手で触れない
- ケガをしている場合は手袋を着用
- 看病後は必ず手洗い・うがいを徹底
(3) 動物病院への早期受診
犬に発熱や元気消失、食欲低下などの症状が見られたら早めに受診。SFTSを疑う場合は獣医師に屋外活動歴やマダニ付着歴を伝えることが重要です。
(4) 自分の体調の観察
犬にマダニが付着していたり、屋外活動後に体調不良(発熱・下痢・倦怠感)が出た場合は、早急に医療機関へ。「ペットがSFTSに感染している可能性がある」と必ず伝えてください。
6. マダニに刺された場合の対処
- 無理に引き抜かない(口器が皮膚内に残り感染リスクが高まる)
- 医療機関または動物病院で除去してもらう
- 刺咬部を消毒し、数週間は発熱や倦怠感などの症状がないか観察
7. SFTS予防対応
- 犬と人の双方でマダニ予防を徹底
- 山や草地に入るときは長袖・長ズボン・帽子・首元を覆う服装
- DEETやイカリジンを含む虫よけスプレーの使用
- ペットの定期的な駆虫薬投与と健康チェック
- 感染が疑われる動物の体液には素手で触れない
8. 飼い主としての意識
SFTSはまだ新しい感染症で、犬を介した人の感染事例は増加傾向にあります。犬が直接マダニを媒介するだけでなく、犬が持ち込んだマダニが家庭内で人を刺すケースもあります。
また、発症すると有効な治療法が限られ、命に関わる危険性が高いことから、「マダニに刺されない環境づくり」と「犬の健康管理」が最大の防御になります。
SFTSは致死率が高く、犬と人の両方が感染する可能性のある危険な病気です。マダニ予防と衛生管理を日常的に行い、犬の体調変化には敏感に対応することが大切です。特に春〜秋のマダニ活動期には、散歩コースや接触方法、帰宅後のチェックを徹底し、犬と人の健康を守りましょう。
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