犬を迎えた飼い主の心得について

ペットと住まいの寄り添いトレーナー 佐藤👨です。千葉県東葛地区を起点にペットショップと連携しながら対応。オンラインを駆使した家庭犬専門しつけの教室。しつけ以外に、犬の特性に基づいた飼い方、住まいでの環境設定他幅広に情報提供しております。他にない犬知識提供のオンラインセミナーと併せ、褒める実技指導を行っています。

先日、パピーを迎えた飼い主様より無料相談依頼を受け対応しました。
ワンちゃんを迎えられた経緯や経済的な事情等色々とあると思いますが、犬の為を考えれば最低限のしつけを学ばせる機会は大事かなと思っています。
意外にも、癒しを求めて迎えられたのに問題行動に悩んでいる飼い主様も少なくない現状です。もう少し、しつけの慣習が出てくると良いなと感じております。

1.心構え ― 命を預かるという責任

まず最も大切なのは、犬を「可愛い存在」としてだけでなく、「命を預かる責任」を持つことです。犬の平均寿命は10〜15年。小型犬では15年以上生きることも珍しくありません。その年月の間、毎日の食事・運動・トイレ・病気・しつけなど、すべてに責任を持つ覚悟が必要です。

飼い始めは可愛くて仕方がないものですが、やがて成長し、老い、病気になります。そのすべての過程で、犬はあなたを信頼し、頼って生きています。ですから「仕事が忙しいから」「引っ越すから」「子どもが生まれたから」などの理由で手放すことは、犬にとっては一生の裏切りになります。最後の瞬間まで、家族として共に生きる覚悟を持つことこそが、飼い主の最も大切な心得です。

2.生活環境 ― 犬にとっての「安全で快適な家」をつくる

犬は人間と同じ家に暮らしますが、人間とは異なる感覚を持っています。音・匂い・温度の感じ方が違うため、人にとって快適な環境が犬にとっても快適とは限りません。

たとえば夏場の暑さ。犬は汗をかけないため、熱中症になりやすい動物です。特に留守番時にエアコンを切ってしまうのは危険です。室温は25℃前後を目安にし、直射日光の当たらない場所で休めるようにしましょう。

また、床が滑りやすいフローリングは関節に負担をかけます。滑り止めマットを敷いたり、階段の上り下りを制限するなど、身体への配慮も必要です。さらに、誤飲しそうな小物、電気コード、観葉植物などにも注意し、犬が安全に生活できる環境を整えましょう。

3.しつけ ― 信頼関係を築くためのコミュニケーション

しつけとは、犬を支配することではありません。「人と一緒に安全で快適に暮らすためのルールを教えること」です。

最初に覚えさせたい基本コマンドは、「おいで」「まて」「すわれ」「ふせ」「だめ」などです。これらは犬の安全を守る上でも非常に重要です。教えるときは叱るよりも、できたときに褒める「正の強化(ポジティブトレーニング)」を心がけましょう。犬は飼い主の表情や声のトーンを敏感に読み取ります。怒鳴ったり、手をあげたりすると、犬は「この人は怖い」と学習し、信頼関係が壊れてしまいます。

しつけで大切なのは「一貫性」と「タイミング」。家族全員が同じルールで接すること、そして良い行動をした瞬間に褒めることが、犬の理解を早めます。特にトイレトレーニングやお留守番の練習は、焦らず根気強く続けることが成功の鍵です。

4.健康管理

犬の健康を守ることも、飼い主の重要な責任です。定期的なワクチン接種、フィラリア予防、ノミ・ダニ対策は欠かせません。特に春から秋にかけては、蚊やダニが多く発生するため、毎月の投薬を忘れずに行いましょう。

また、食事管理も健康に直結します。市販のドッグフードの中には品質の差が大きく、添加物の多い製品もあります。年齢・犬種・体重に合った栄養バランスの良いフードを選ぶことが大切です。人間の食べ物を与えると、塩分過多や中毒を起こす危険があるため、原則として与えないようにしましょう。

さらに、毎日のスキンシップ(ブラッシングや体のチェック)は、病気の早期発見につながります。皮膚の異常、口臭、歩き方の違和感など、小さな変化に気づけるのは飼い主だけです。定期的な健康診断も、愛犬の長生きを支える大切な習慣です。

5.社会化

犬は本来、群れで暮らす動物です。そのため、他の犬や人との関わり方を学ぶ「社会化」はとても大切です。特に子犬期(生後3〜14週)は社会性を育てる「社会化期」と呼ばれ、この時期にさまざまな刺激に慣れさせることが重要です。

散歩中に他の犬と挨拶する、公園で子どもに会う、車の音を聞くなど、日常の経験が犬の心を育てます。逆に、この時期を閉じ込めて過ごすと、外の刺激に過敏に反応し、吠え癖や噛み癖が出ることがあります。

社会化は成犬になってからでも遅くはありません。焦らず、少しずつ慣らすことが大切です。恐怖を感じたときに無理強いせず、「怖くない」と感じさせる経験を積み重ねることで、自信のある穏やかな性格に育ちます。

6.終生飼養 ― 最後まで寄り添う覚悟

犬の老いは、人よりも早く訪れます。白髪が増え、足腰が弱り、耳や目が遠くなっていく姿を見るのは切ないことですが、それもまた家族としての時間です。

老犬になれば、介護が必要になることもあります。夜鳴き、排泄の失敗、食欲の低下などが起きても、叱るのではなく、温かく見守る姿勢が求められます。愛犬が安心して余生を過ごせるよう、寝床の環境を整え、こまめなケアを行いましょう。

そして最期のとき。看取ることはつらいですが、犬は飼い主のそばで安心して旅立ちたいと願っています。最後の瞬間まで声をかけ、撫でてあげることが、飼い主としての最大の愛情表現です。

犬を迎えるということは、日々の癒しや喜びを得られる一方で、多くの責任を伴います。
しかし、これらを実践することで、犬との暮らしはかけがえのないものになります。犬はあなたの言葉を理解できなくても、心の動きを敏感に感じ取ります。飼い主が穏やかで誠実に向き合えば、犬も安心して心を開いてくれます。

「犬を飼う」ことは、「もうひとつの命と共に生きる」ということです。日々の暮らしの中で、その命を尊び、感謝しながら接していくこと。それこそが、犬を迎えた飼い主の最も大切な心得といえるのではないでしょうか。

まずは、無料相談してみたい方のお申し込みはこちらからどうぞ。
●一人で悩みを抱え、相談する先がわからないお客様はこちら!
<オンライン相談(30分) 無料>
https://ldplus.jp/contact/pets/

 
オンラインしつけ勉強会のお申し込みはこちらからどうぞ。
●飼い主様自身ができるようになるしつけの基本がわかる

 <オンライン勉強会(60分) 有料(1,000円税込)>

https://forms.gle/9ruE5RcNEigM9ZX76

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

全体ホームページ(様々なご提供中サービスをご覧いただけます)
人とペットに優しい、ライフデザインの実現を!
Life Design Plus  代表  佐藤 篤
https://ldplus.jp/


公式ライン:コロル Doggy Training 
(家庭小型犬オンライン&出張しつけ)
https://lin.ee/gp1wRpw
【お問合せ先】
mail: boby160719@gmail.com
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

Life Design Plus 代表 佐藤 篤

柏市を起点に犬のしつけの学校及び不動産コンサルティング業務を展開する会社です。
犬のしつけは、家庭小型犬をメインに出張トレーニングとオンラインを併用したコースしつけ指導を行っており、不動産コンサルティング業務は、不動産鑑定をメインにその他周辺業務を行っています。

関連記事

  1. ファシリティドッグ

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事 おすすめ記事
  1. 登録されている記事はございません。
PAGE TOP