ペットと住まいの寄り添いトレーナー 佐藤👨です。千葉県東葛地区を起点にペットショップと連携しながら全国展開対応中。オンラインを駆使した家庭犬専門しつけの教室。 しつけ以外に、犬の特性に基づいた飼い方や健康管理、住まいでの環境設定等幅広に情報提供しております。他にない犬知識提供のオンラインセミナーと併せ、褒めるトレーニングによる指導を行っています。

先日、犬を迎えられた飼い主の方から、電話相談を受けました。多頭飼いで全ての犬が終始吠えているとのことで、近所迷惑もあり非常に困っているとのことでした。
　多頭飼いする前提として、１頭ごときちんとしつけをしてから迎えて欲しいと考えますが、飼い主様のしつけ意識がそこまで高くない背景があるのかと感じました。
しつけの行き届いた国「犬天国」と呼ばれているドイツのような環境になると良いなとつくづく思いますね。
飼い主も犬の為になることを考える意識が高い国なんだろうと思います。

ドイツにおける飼い主の責任について

ドイツでは飼い主に対していくつかの義務と責任が課せられています。
公共の場で犬を散歩させる際にはリードの着用が基本とされ、特に混雑する場所や他の動物が多いエリアではリードなしでの散歩は禁止されています。
　また、飼い主は犬の行動に対する責任を負っており、犬が他人や他の動物に危害を加えた場合には損害賠償の義務も発生します。
　犬の健康管理も法律で義務付けられており、定期的に健康診断を受けさせることが推奨されています。これは、飼い主の責任として社会や他の動物への配慮を重視しているためです。

ドイツの犬税とは

犬を飼う場合、犬税を支払う義務が発生します。犬税は、ドイツ特有の制度であり、犬の飼育に関する費用を自治体が管理するための重要な財源です。
この税は、飼い主が犬を適切に管理し、地域社会との共存を促進するためのもので、犬の健康管理やリードの義務を守るための啓発活動にも役立てられています。

犬税は主に飼育頭数によって金額が変わります。頭数が増えるほど税金が高くなる仕組みなので、安易な気持ちで多頭飼育に走ることを防ぐ働きを持っています。
　さらに、闘犬指定種は税金が3倍かかります。流行や物珍しさから飼うという無責任な飼育を防ぐ効果もあります。
　犬1匹にかかる税金は、頭数が増すにつれ金額が高くなっていきます。
　また、檻に入れて飼育する場合はさらに檻の中の頭数によって課税されます。 ここでも檻での飼育を減らし、犬のストレスを減らす効果を生んでいます。

犬税があることで多頭飼いする人の増加や安易に犬を飼うことへの抑止力となり、犬の保護にも繋がっているみたいです。今一度、犬を迎えられている飼い主様には、しつけマナー意識を高めて頂きたいものです。

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