外でしか排せつしない理由とその対策について

ペットと住まいの寄り添いトレーナー 佐藤👨です。千葉県東葛地区を起点にペットショップと連携しながら対応。オンラインを駆使した家庭犬専門しつけの教室。しつけ以外に、犬の特性に基づいた飼い方、住まいでの環境設定他幅広に情報提供しております。他にない犬知識提供のオンラインセミナーと併せ、褒める実技指導を行っています。

梅雨時期と思いきや、雨が降らず夏のような高湿度と猛暑が続きますね。
うちのコロンは雨降りの時は、断固散歩を拒否し逃げます。ただ、室内外両方で排せつができるので、敢えて無理に連れて行きません。飼い主様のなかでは、外でしかせず散歩が必須という方もいるかと思います。しつけで両方可能にするのもお勧めです。

1. 外でしか排せつしない理由

(1)習慣化された環境

もっとも多い理由は「幼少期からの習慣化」です。子犬の頃から散歩時にのみ排せつをするように促されていた場合、犬は「排せつは外でするもの」と学習します。特に排せつ後に褒めたり散歩を継続する経験を重ねると、「外で排せつ=良いこと」と強く結びつけてしまいます。

(2)においと本能

犬は本能的に自分のテリトリー外で排せつしたがる傾向があります。これは野生時代の名残で、寝床近くを清潔に保ち、においを外に逃がすことで敵に気づかれにくくするためです。そのため、室内に排せつスペースがあっても、そこを寝床や生活圏と認識すると使いたがらないことがあります。

(3)トイレの設置環境

室内に設置したトイレの位置や素材、においが気に入らない場合もあります。特に感覚が敏感な犬は、トイレシートの素材や掃除の不十分なにおいに敏感に反応します。この結果、排せつを我慢し、屋外を選ぶようになります。

(4)精神的な影響

過去に室内で排せつをして叱られた経験があると、犬は「家の中で排せつするのは悪いこと」と誤解してしまうことがあります。これは「排せつ=悪い行為」と認識してしまうことで、室内で排せつしなくなる心理的なプレッシャーの一因となります。

2. 対策とトレーニング方法

犬が外でしか排せつしない状況は、健康上や天候、災害時に問題になることがあります。したがって、室内でも安心して排せつできるようにすることが望ましいです。

(1)室内トイレに慣れさせる

トイレの再設計

・静かで落ち着ける場所に設置する
・寝床からは適度に離す
・滑らないマットやペットシーツを使い、足裏の感覚に配慮する

ニオイの管理

・常に清潔に保ち、使用後はすぐに交換
・消臭スプレーで過剰なニオイを抑える
・排せつに成功した後、軽くにおいを残すことで次回の誘導に使う

(2)排せつのタイミングで誘導

犬が排せつしそうなタイミング(起床後・食後・水を飲んだ後・興奮後など)に、飼い主が積極的にトイレに誘導し、そこで排せつできたらすぐに褒めてご褒美を与えます。これを繰り返すことで、「室内でも排せつしてよい」と再学習させます。

(3)「排せつコマンド」の習得

「ワンツー」「トイレ」などの合図を決め、外でもその言葉に合わせて排せつさせるようにします。これを繰り返すことで、犬は排せつを行うタイミングとコマンドを結び付けます。室内でもこのコマンドを用い、成功を積み重ねることで、外限定の排せつ習慣を緩和できます。

(4)外の排せつ物をトイレに利用

屋外で排せつした直後の尿を含んだペットシートを、室内トイレに敷いておくと、犬はそのにおいに引き寄せられ、自然とそこをトイレと認識する可能性があります。これはとくににおいへのこだわりが強い犬に有効です。

3. 雨天・災害時のリスクと備え

犬が外でしか排せつできないと、以下のようなリスクが生じます。

  • 大雨・台風・積雪の日に外出が困難
  • 高齢になって移動が困難になったときの不便
  • 災害時の避難所でトイレの確保が難しい場合

これらを踏まえ、日頃から室内トイレにも慣れておくことは、非常に重要な備えです。

4. 成犬・老犬でもトイレトレーニングは可能か?

多くの飼い主が「成犬だから無理なのでは」と諦めがちですが、犬は年齢に関係なく学習する動物です。時間と根気は必要ですが、以下のようなステップで行えば、改善は十分に可能です。

  1. トイレの環境を見直す
  2. 排せつのタイミングを見極めて誘導
  3. 成功時は大げさに褒める
  4. 失敗しても叱らない(無反応が基本)
  5. 少しずつ成功回数を増やす

老犬の場合は、身体的な衰えもあるため、トイレまでの導線や床の滑り対策も同時に行うと効果的です。

犬が外でしか排せつしない理由は、習慣・本能・環境・心理の複合的な要因にあります。しかし、飼い主の対応次第で室内でも排せつできるようにすることは十分可能です。トイレの環境整備と根気強いトレーニング、そして何より「失敗を叱らず成功を褒める」姿勢が重要です。犬と人間が安心して共に暮らすために、排せつ習慣の見直しと再学習は非常に有意義な取り組みといえるでしょう。

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