
ペットと住まいの寄り添いトレーナー 佐藤👨です。千葉県東葛地区を起点にペットショップと連携しながら対応。オンラインを駆使した家庭犬専門しつけの教室。しつけ以外に、犬の特性に基づいた飼い方、住まいでの環境設定他幅広に情報提供しております。他にない犬知識提供のオンラインセミナーと併せ、褒める実技指導を行っています。
我が家のコロンは、お布団で川の字の真ん中でいつも寝ています。暑いときはヘソ天でいびきをかきながら寝る日常です。本当に小さいおじさんが入っているようですが、慣れというは凄いもので今はそれも心地よい音になっております。
1. 犬のいびきはなぜ起こるのか
犬がいびきをかく仕組みは、人間と基本的には同じです。気道、特に鼻腔から咽頭にかけての空気の通り道が狭くなり、粘膜や軟口蓋が振動することによって「ゴーゴー」「グーグー」といった音が発生します。正常な睡眠時でも多少のいびきは起こり得ますが、頻度や音量が大きい場合、または日常生活に支障をきたす場合は注意が必要です。
2. 犬種による違い
いびきの出やすさは犬種によって大きく異なります。特に注意が必要なのが、いわゆる 短頭種(たんとうしゅ) と呼ばれる犬種です。
- 代表的な短頭種
- フレンチブルドッグ
- パグ
- シーズー
- ボストンテリア
- ペキニーズ
- ブルドッグ など
これらの犬種は「短頭種気道症候群」と呼ばれる構造上の問題を抱えやすく、鼻孔が狭かったり、軟口蓋が長すぎたりするため、いびきをかきやすいのです。見た目の愛らしさの裏側に、呼吸のしづらさが隠れている場合が少なくありません。
一方、ダックスフントやチワワ、レトリーバーなどの長頭種や中頭種では、体質的にいびきが少ない傾向があります。ただし、肥満や病気によっていびきが出ることはあります。
3. 環境要因と一時的ないびき
犬が必ずしも病気でなくても、環境や状況によっていびきをかくことがあります。代表的な要因は以下の通りです。
- 睡眠姿勢
仰向けで寝ていると、舌がのどの奥に落ち込み、気道を塞ぎやすくなるため、いびきが出やすくなります。 - 疲労や深い眠り
運動後や熟睡時には筋肉の緊張が緩むため、いびきが大きくなることがあります。 - 室内の乾燥や空気の汚れ
ホコリ、花粉、タバコの煙などが鼻腔を刺激すると、一時的に鼻づまりが起こり、いびきにつながります。 - 肥満
首回りや喉周りに脂肪がつくと気道が狭くなり、いびきが増えます。これは短頭種に限らず、すべての犬種に共通するリスクです。
4. いびきと病気の関連
いびきが習慣化していたり、急に悪化したりした場合は病気のサインであることがあります。特に以下の疾患が関わるケースが多いです。
- 短頭種気道症候群
鼻孔狭窄、軟口蓋過長症、気管虚脱などの複合的な問題。 - 鼻炎や副鼻腔炎
アレルギー性鼻炎、感染症による鼻炎、慢性的な副鼻腔炎などで鼻が詰まり、いびきが出ます。 - 気管支炎や気管虚脱
呼吸時に気道がつぶれてしまい、雑音やいびきを伴います。 - ポリープや腫瘍
鼻腔や咽頭部に腫瘍ができると空気の流れが妨げられます。 - 心臓病・呼吸器疾患
呼吸困難や酸素不足を伴う場合、いびきと同時に咳や呼吸の乱れが見られます。
5. 飼い主が注意すべきサイン
いびきが「ただの寝息」なのか「病気の兆候」なのかを見極めるには、以下の点に注意しましょう。
- 日中も呼吸音が大きい、ゼーゼー・ガーガーとする
- 寝ている時に呼吸が止まるような瞬間がある
- 運動後や興奮時にすぐ息が上がり、回復に時間がかかる
- チアノーゼ(舌や歯茎が紫色になる)が見られる
- 急にいびきが増えたり悪化した
これらが見られる場合、単なるいびきではなく、呼吸器疾患や心疾患が隠れている可能性があります。
6. 日常生活での留意点と対策
犬のいびきを少しでも軽減するために、飼い主が工夫できるポイントを整理します。
- 体重管理
肥満は気道を圧迫する大きな要因です。適正体重を維持することは、いびき予防だけでなく全身の健康管理につながります。 - 寝床の工夫
- 柔らかすぎるベッドを避け、頭部が少し高くなるよう調整すると呼吸がしやすくなります。
- 空気清浄機や加湿器を使用し、室内環境を整えることも効果的です。
- 散歩と運動
無理のない範囲での運動は呼吸器や循環器の健康維持につながります。ただし短頭種は暑さに弱く、過度の運動は逆効果になるため注意が必要です。 - 鼻や口のケア
鼻水が多い場合はこまめに拭いて清潔に保ちましょう。口腔内のトラブル(歯周病など)も呼吸に影響するため、歯磨きや定期的なケアが必要です。 - 動物病院での相談
いびきが強い犬種や、症状が気になる場合は、かかりつけの獣医師に相談しましょう。場合によっては手術による改善(鼻孔拡張術や軟口蓋切除など)が必要になることもあります。
犬のいびきは「かわいい」「癒される」と感じる飼い主も多いでしょう。しかし、その背後に健康上の問題が隠れている可能性を見過ごしてはいけません。特に短頭種を飼う場合には、呼吸器系のリスクを理解したうえで、日頃から観察を怠らないことが大切です。
また、犬はいびきを自分で止めることができません。飼い主が客観的に見て「普通ではない」と気づくことが、犬の健康を守る第一歩になります。
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