寒がりな小型犬で注意する点について

ペットと住まいの寄り添いトレーナー 佐藤👨です。千葉県東葛地区を起点にペットショップと連携しながら対応。オンラインを駆使した家庭犬専門しつけの教室。しつけ以外に、犬の特性に基づいた飼い方、住まいでの環境設定他幅広に情報提供しております。他にない犬知識提供のオンラインセミナーと併せ、褒める実技指導を行っています。

我が家の愛犬コロンもめっぽう冬時期の寒さが苦手。
その為、早朝の散歩も拒否するので、日中に行っています。
散歩も大切ですが、健康状態をみながら調整して、行くのが良いと思います。

1.小型犬が冬に弱い理由(前提理解)

小型犬は大型犬と比べて体表面積が相対的に大きく、体温を逃がしやすいという生理的特性を持っています。また、以下の要因が寒さへの弱さを助長します。

  • 体脂肪が少ない
  • 筋肉量が少なく熱産生が弱い
  • シングルコート犬種が多い(チワワ、イタリアン・グレーハウンド等)
  • 地面に近く、冷気・冷えた床の影響を直接受ける

そのため、人が「少し寒い」と感じる環境でも、小型犬にとっては過酷な低温環境となることがあります。

2.低体温症と冷えへの注意

(1)低体温症のリスク

冬場に最も警戒すべきなのが低体温症です。以下のような状況で起こりやすくなります。

  • 暖房のない部屋での長時間留守番
  • 雨や雪で濡れたままの散歩
  • 寝床が冷たい床に直置きされている
  • 老犬・子犬・痩せ型の個体

初期症状として、震え、動きが鈍い、元気消失が見られ、進行すると命に関わります。

(2)対策

  • 室温は20~23℃程度を目安に
  • ベッドは床から離し、断熱マットを使用
  • 留守番時も暖房・ペット用ヒーターを検討
  • 濡れた場合は即座に乾燥

※電気ヒーター使用時は低温やけど防止のため、直接触れ続けない構造のものを選ぶことが重要です。

3.関節・筋肉への影響

寒さは筋肉や関節を硬直させ、以下の問題を引き起こします。

  • 膝蓋骨脱臼(パテラ)の悪化
  • 関節炎・変形性関節症の疼痛増悪
  • 運動開始時のケガ

特に小型犬は先天的に膝関節が弱い犬種が多く、冬場は症状が顕在化しやすくなります。

対策

  • 散歩前に室内で軽いウォームアップ
  • フローリングには滑り止めマット
  • 急なダッシュ・ジャンプを控える
  • 体を冷やさない服の着用

4.被毛・皮膚トラブル

(1)乾燥による皮膚疾患

冬は空気が乾燥し、暖房によりさらに皮膚水分が奪われます。小型犬では以下が起こりやすくなります。

  • フケの増加
  • 皮膚のかゆみ
  • 掻破による二次感染

(2)ケア方法

  • 加湿器で湿度40~60%を維持
  • シャンプー頻度を下げる
  • 保湿成分入りのスキンケア製品を使用
  • ブラッシングで血行促進

5.冬の散歩における注意点

(1)気温・路面状況

  • 早朝・夜間は路面温度が極端に低下
  • 雪や霜で肉球が傷つきやすい
  • 凍結防止剤(塩化カルシウム)による肉球炎

(2)散歩時の工夫

  • 日中の比較的暖かい時間帯を選ぶ
  • 犬用コート・防寒着を活用
  • 帰宅後は肉球を洗い、保湿

※震えが出たら「慣れ」ではなく寒さのサインと理解することが重要です。

6.食事と代謝管理

冬は体温維持のためエネルギー消費が増える一方、運動量が減少しやすい季節です。

  • 食事量を安易に増やす → 肥満
  • 食事量を変えない → 痩せ・体力低下

という両極端に陥りやすくなります。

管理のポイント

  • 体重・BCS(ボディコンディションスコア)を定期確認
  • 必要に応じて高消化・高品質たんぱくを意識
  • 水分摂取量低下にも注意(ぬるま湯の活用)

7.免疫力低下と感染症

寒冷・乾燥・ストレスは免疫力を低下させ、以下の疾患リスクを高めます。

  • 気管虚脱の悪化
  • ケンネルコフ等の呼吸器疾患
  • 消化器トラブル

特に小型犬は気管が細く、冷気の吸入が症状を悪化させやすい点に注意が必要です。

8.老犬・子犬への特別な配慮

  • 子犬:体温調節機能が未熟
  • 老犬:筋肉量減少・感覚鈍化

このため、成犬以上に寒さ対策を徹底する必要があります。

  • 夜間の保温
  • トイレ回数減少による泌尿器トラブルの予防
  • 行動変化(寝てばかり・震え)の早期発見

小型犬にとって冬は「静かに体へ負担が蓄積する季節」です。
寒さ対策は単なる快適性の問題ではなく総合的な健康管理につながります。日常の些細な変化(震え・動きの鈍さ・食欲変化)を見逃さず、「人基準」ではなく犬基準の冬支度を行うことが、小型犬の健康寿命を守ることが大事だと思います。飼い主が意識してワンコの体調をみていきましょう。

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