外で排泄しない犬の行動背景と対処法

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外で排泄しない犬の行動背景と対処法

2025.06.07
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外で排泄しない犬の行動背景と対処法

ペットと住まいの寄り添いトレーナー佐藤👨です。千葉県東葛地区を起点にペットショップと連携しながら全国展開対応中。オンラインを駆使した家庭犬専門しつけの教室。しつけ以外に、犬の特性に基づいた飼い方や健康管理、住まいでの環境設定等幅広に情報提供しております。他にない犬知識提供のオンラインセミナーと併せ、褒めるトレーニングによる指導を行っています。

ご近所のワンコで、外でしか排泄しないから大雨でも散歩につれて行かないとならないから大変という話を聞きました。
犬が外で排泄をしないという行動は、飼い主にとって非常に困る問題の一つです。
特に、家の中でのトイレトレーニングが完了していても、外に出たときに排泄できない犬は意外と多く存在するんですよね。

1. 外で排泄しない原因

外で排泄しない理由は、主に以下のように分類できます。

① 環境ストレスや恐怖感
外の環境は、犬にとって騒音、人通り、他の犬の匂いや動きなど、多くの刺激に満ちています。特に神経質な犬や社会化が不十分な犬は、それらの刺激によって緊張し、排泄どころではなくなってしまうことがあります。

② 習慣の固定化
室内トイレのみに慣れてしまっている場合、犬は「排泄＝室内のトイレマット」という強い習慣を形成しています。この場合、外では排泄場所として認識できず、我慢してしまう傾向にあります。

③ トイレコマンドの理解不足
一部の犬は、飼い主からの「トイレしていいよ」という合図（トイレコマンド）を理解しておらず、自分が排泄して良いタイミングが分かりません。

④ トイレ場所の好み
犬には個体差があり、草地が好きな犬、アスファルトの上を嫌う犬、他の犬の匂いがある場所を避ける犬など、排泄場所にこだわりを持つ場合があります。この場合、適切な場所に出会えないと排泄を我慢してしまいます。

2. 外での排泄を教える方法

① トイレコマンドの導入
家の中で排泄するタイミングに、「ワンツー」や「トイレ」など、特定のコマンドをかけましょう。排泄が終わったらすぐに褒めてご褒美を与え、コマンド＝排泄行動と関連づけます。これを屋外でも一貫して使うことで、犬は外でも「この言葉が聞こえたら排泄していいんだ」と理解するようになります。

② 徐々に環境に慣らす
外で排泄できない犬は、まずは静かで刺激の少ない場所（自宅の庭、公園の隅など）から始めましょう。最初は排泄せずに帰ってしまっても問題ありません。重要なのは、「外は怖くない」「リラックスできる」という経験を重ねることです。

③ 室内トイレの制限と排泄タイミングの管理
外で排泄させたい場合は、一時的に室内トイレへのアクセスを制限し、排泄欲求が高まるタイミング（食後、起床後、散歩開始直後など）を見計らって外に連れ出します。ただし、我慢が長引いてしまうと健康を害するため、無理は禁物です。あくまで少しずつ慣らす形で取り組みましょう。

④ 他の犬の匂いを活用する
犬は他の犬の排泄物の匂いを嗅ぐことで、自らの排泄欲求を促されることがあります。他の犬がよく排泄する場所を散歩コースに入れてみるのも一つの方法です。