家庭犬と保護犬の違いと対応|初心者が知っておきたい接し方・しつけのポイント

ペットと住まいの寄り添いコンサルタント 佐藤👨です。
千葉県柏市を起点に、家庭小型犬を中心としたワンちゃんのしつけの学校。
他にあまりない飼い主様への犬知識提供のオンラインセミナーと併せ、陽性(褒める)トレーニングによる伴走出張しつけ指導を行っています。

「家庭犬と保護犬では、しつけ方を変えたほうがいいのでしょうか?」これは現場でもよく受ける相談です。
保護犬を迎えたいけれど、「怖がりだったら?」「初心者でも大丈夫?」と不安になる方も少なくありません。
 ただし、家庭犬と保護犬を単純に性格で分けることはできません。大切なのは犬種や年齢だけでなく、これまでの経験と今の反応を見ることです。この記事では、家庭犬と保護犬の違い、迎えた直後の接し方、犬のしつけで注意したい点を、トレーナーの現場例とともに初心者向けに解説します。犬種ごとの特徴も踏まえながら、その子に合った暮らし方を考えていきましょう。焦らず関係をつくるための具体策も紹介します。

1.家庭犬と保護犬の「違い」を正しく理解しよう

まず知っておきたいのは、家庭犬と保護犬は犬そのものの種類が違うわけではないということです。

一般的に保護犬とは、飼育放棄、迷子、多頭飼育など、さまざまな事情から自治体や保護団体などに保護され、新しい家庭を探している犬を指します。

一方、ここでいう家庭犬は、ペットショップやブリーダー、知人などから迎えられ、家庭で生活している犬を想定します。

環境省も、犬を迎える方法として購入だけでなく、動物保護施設から譲渡を受ける選択肢を紹介しています。

ただし、ここで注意したいのが「保護犬だから性格に問題がある」と決めつけないことです。

犬の性格には、犬種、遺伝的な傾向、育った環境、過去の経験、現在の生活など、さまざまな要素が関係します。

例えば同じトイ・プードルでも、

・初対面の人が大好きな子
・少し離れて様子を見る子
・物音に敏感な子

と性格はそれぞれです。

これは保護犬でも家庭犬でも変わりません。

トレーナーとして実際に犬を見ていると、「どこから迎えた犬なのか」以上に、「その犬が何を経験して、今何を怖がり、何を喜ぶのか」を観察することが重要だと感じます。

2.保護犬では「できない」より「知らない」と考えてみる

保護犬を迎えた飼い主さんからよく聞くのが、

「散歩に行こうとしても玄関から動かないんです」

「呼んでも来ないので、嫌われているのでしょうか?」

という相談です。

しかし、その行動だけで「性格が悪い」「しつけができていない」と判断する必要はありません。

例えば、以前の生活環境によっては、室内生活、階段、車、掃除機、散歩など、私たちが当たり前だと思っているものを十分経験していない可能性があります。

環境省の適正譲渡に関する資料でも、成犬で人や犬を怖がる場合には慎重に接し、苦手なものを無理強いせず時間をかけて慣らすことが紹介されています。

つまり、「できない」のではなく「まだ知らない」可能性があるのです。

よくあるBefore→After

私が現場で接するケースでも、最初は玄関付近で固まり、外へ出ることを嫌がる犬がいます。

飼い主さんは、

「散歩が嫌いな犬なんでしょうか?」

と心配されます。

そこで無理にリードを引っ張らず、まず玄関まで来られたら褒める。次はドアを開けた状態で外を見る。その次は玄関の外へ一歩だけ出る、というように段階を細かくします。

Before:玄関で踏ん張り、外へ出られない

After:自分から玄関へ行き、短時間の散歩を楽しめる

このように変化する犬もいます。

もちろん、すべての犬が同じように変化するわけではありません。しかし、保護犬の場合は特に「早く普通の家庭犬にしよう」と焦らないことが大切です。

3.家庭犬にも保護犬にも必要な「安心できるしつけ」

犬のしつけというと、「おすわり」「待て」「伏せ」を教えるイメージが強いかもしれません。

しかし、家庭生活で最初に大切なのは、犬が安心して生活できる環境をつくることです。

特に迎えたばかりの保護犬に、家族全員で代わる代わる触ったり、友人を呼んで紹介したり、すぐドッグランへ連れて行ったりするのは慎重に考えましょう。

初心者の方によくある失敗が、

「早く家族だと分かってほしくて、たくさん抱っこしました」

というものです。

人間には愛情表現でも、まだ環境に慣れていない犬には負担になることがあります。

そのため、

・落ち着いて休める場所を決める
・食事や散歩の時間をある程度安定させる
・嫌がっているときは無理に触らない
・できたことを褒める
・一度に多くの経験をさせすぎない

といった対応から始めてみてください。

犬 しつけの基本は「言うことを聞かせること」だけではありません。人と暮らすルールを犬に分かりやすく伝えることです。

これは保護犬にも、子犬から迎えた家庭犬にも共通します。

4.犬種ごとの特徴も忘れずに考える

保護犬という経歴だけに注目すると、犬種本来の傾向を見落とすことがあります。

ここでは相談のイメージを持ちやすい3例を紹介します。

① トイ・プードル

人とのコミュニケーションを楽しむ子がいる一方、周囲の変化や物音に敏感な子も見られます。

例えば、新しい家庭へ来て来客のたびに吠える場合、「保護犬だから」と決めつけるのではなく、不安、興奮、経験不足などを一つずつ確認します。

また、毛のお手入れが継続的に必要になるため、犬種別 飼い方としてトリミング費用や日頃のお手入れも考えておきましょう。

② 柴犬

柴犬は、人との距離感を大切にするタイプもいます。

「撫でようとすると逃げるから、まだ信用されていない」と落ち込む飼い主さんもいますが、触られることを好む程度には個体差があります。

そのため、犬のほうから近づいてきたときに優しく対応するなど、無理に距離を縮めないことも一つの方法です。

③ ミニチュア・ダックスフンド

活発で好奇心を見せる子がいる一方、周囲の音や人の動きに反応して吠える相談もあります。

さらに、胴が長い体型なので、段差の多い生活環境などには配慮したい犬種です。

このように、犬種ごとの特徴を知ることは大切ですが、「この犬種だからこの性格」と断定しないことも同じくらい重要です。

犬 性格について調べるときは、犬種情報を参考にしつつ、目の前の愛犬自身を観察してください。

5.保護犬は初心者でも飼える?

結論から言えば、初心者でも保護犬を迎えることは可能です。

ただし、「初心者向け 犬=特定の犬種」「保護犬=上級者向け」と単純に分けることはできません。

例えば、穏やかで家庭生活に慣れた成犬なら、初めて犬を飼う家庭と相性がよい場合があります。一方、犬種を問わず、強い恐怖反応がある犬や継続的な行動面のサポートが必要な犬では、経験者や専門家の協力が必要になる場合があります。

譲渡前には、

・現在の性格や生活の様子
・人や他の犬への反応
・留守番の様子
・散歩の経験
・健康状態や治療歴
・譲渡後の相談体制

などを保護団体や施設へ確認しましょう。

病気についても「保護犬だから病気になりやすい」とは一概に言えません。年齢、犬種、これまでの健康管理などによって注意点は異なります。

したがって、迎える前後に健康状態を確認し、気になる症状については獣医師へ相談することが大切です。

■トレーナーからの一言アドバイス

保護犬を迎えた方から、

「もう1週間なのに、まだ私に懐いてくれません」

と言われることがあります。

しかし、犬にとって1週間は、新しい家、新しい匂い、新しい人、新しい生活リズムを理解している途中かもしれません。

そんなとき私は、「仲良くなることを急ぐより、この家では嫌なことが起こらない、と知ってもらうところから始めましょう」とお伝えしています。

家庭犬でも保護犬でも、しつけのスタート地点はその犬によって違います。

昨日できなかったことが今日少しできた。その小さな変化を見つけてあげることが、信頼関係づくりにつながります。

家庭犬と保護犬では、これまで経験してきた環境が異なる場合があります。しかし、それだけで性格や飼いやすさ、しつけやすさを判断することはできません。

大切なのは、犬種・年齢・健康状態・過去の経験・現在の行動を総合的に見ることです。

特に保護犬を迎えた直後は、「早く慣れさせなければ」と急がず、その犬が安心できるペースを探しましょう。

そして困った行動が出たときも、「悪い犬」と考えるのではなく、「なぜこの行動をしているのだろう?」と考えることが改善への第一歩です。

愛犬との生活に不安があるときは、一人で抱え込まず、獣医師やドッグトレーナー、譲渡元の保護団体など、状況に応じた専門家を頼ってください。

「保護犬を迎えたけれど、なかなか距離が縮まらない」「吠える・散歩を怖がる・触られるのを嫌がる」などのお悩みは、犬によって原因も対応方法も異なります。

愛犬の行動で気になることがあれば、ドッグトレーニング相談・お問い合わせからお気軽にご相談ください。

まずは、無料相談してみたい方のお申し込みはこちらからどうぞ。
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Life Design Plus  代表  佐藤 篤
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Life Design Plus 代表 佐藤 篤

柏市を起点に犬のしつけの学校及び不動産コンサルティング業務を展開する会社です。
犬のしつけは、家庭小型犬をメインに出張トレーニングとオンラインを併用したコースしつけ指導を行っており、不動産コンサルティング業務は、不動産鑑定をメインにその他周辺業務を行っています。

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