犬は赤や緑が見えにくい?愛犬の「見える色」を知って遊び・しつけに生かそう

ペットと住まいの寄り添いコンサルタント 佐藤👨です。
千葉県柏市を起点に、家庭小型犬を中心としたワンちゃんのしつけの学校。
他にあまりない飼い主様への犬知識提供のオンラインセミナーと併せ、陽性(褒める)トレーニングによる伴走出張しつけ指導を行っています。

「犬には世界が白黒に見えている」と聞いたことはありませんか?
実は、犬も色を見ることができます。ただし、人と同じ見え方ではなく、青や黄色は区別しやすい一方、赤や緑は見分けにくいと考えられています。
「赤いボールを投げても、なぜか見失う」「暗い時間の散歩では動きに敏感になる」といった行動にも、犬の視覚が関係しているかもしれません。私たちが“しつけができていない”と思う場面でも、見え方を理解すると接し方が変わることがあります。
この記事では、犬の色覚や暗い場所での見え方、犬種ごとの違いを初心者向けに整理し、遊びや犬のしつけに生かす具体例まで分かりやすく紹介します。愛犬が見ている世界を知り、毎日の暮らしを快適にするヒントに役立ててください。

1.犬の世界は白黒ではない!犬が見やすい色とは?

まず知っておきたいのは、「犬は白黒でしか見えない」という話は正確ではないということです。

人は赤・緑・青など幅広い色を区別できます。一方、犬の色覚は人より限られており、青系と黄色系を比較的区別しやすいと考えられています。

反対に、赤や緑、オレンジなどは、人が感じるほどはっきり区別できません。

例えば、芝生の上に赤いボールを投げたとします。

飼い主さんからすると、

「目の前にあるのに、どうして分からないの?」

と思いますよね。

しかし、犬からするとボールと背景の色の差が分かりにくくなっている可能性があります。

実際、犬のしつけ相談でも「ボールを追いかけるのに途中で見失う」「おもちゃを探せない」といった話があります。

そこで、赤いおもちゃから青や黄色など、犬が区別しやすい色のおもちゃに変えてみるのも一つの方法です。

Before

赤いボールを芝生へ投げる
↓
犬が途中で見失い、地面の匂いを嗅ぎながら探す
↓
飼い主さんが「集中力がない」と感じる

After

青や黄色など背景と区別しやすいボールに変更
↓
犬が視覚でも追いやすくなる
↓
持ってくる遊びが続きやすくなる

つまり、犬の性格や犬のしつけだけを原因にせず、「犬にはどう見えているのか?」という視点を持つことも大切なのです。

2.犬は暗い場所や「動くもの」を見つけるのが得意?

犬は色を見分ける能力では人間に及ばない部分があります。

一方で、暗い場所や動くものを捉えることについては、人より有利な特徴があります。

犬の目には、弱い光を利用しやすくする仕組みがあります。そのため、薄暗い環境でも周囲の様子を把握しやすいとされています。

夜に写真を撮ったとき、犬の目がキラッと光った経験はないでしょうか。

これも犬の目にある光を反射する仕組みが関係しています。

また、動いているものへの反応が強いのも犬の特徴です。

例えば散歩中、

「止まっている猫には気づかなかったのに、走り出した瞬間に追いかけようとした」

というケースがあります。

これは必ずしも犬の性格が突然変わったわけではありません。動く対象を見つけやすい犬の視覚的特徴も、反応の一因になっている可能性があります。

そのため、犬のしつけでは、犬が何に反応しているのかを観察することが重要です。

例えば、

  • 自転車が通ると追いかける
  • ジョギングする人を見ると興奮する
  • ボールが転がると急にスイッチが入る
  • 夕方になると周囲を気にする

といった場合は、単に「落ち着きがない」と決めつけないことです。

見えるもの・動き・距離・時間帯までセットで観察すると、行動の理由を探しやすくなります。

3.犬種によって視覚や行動の傾向は違う?

「犬種によって見える色も違いますか?」と聞かれることがあります。

基本的な色覚について、犬種によって「この犬種だけ赤がよく見える」といった単純な分け方はできません。

ただし、目の位置や顔の形、犬種が育まれてきた役割などによって、周囲への反応の仕方には違いが出ることがあります。

ここでは犬種ごとの特徴を考える例として3犬種を紹介します。

①ボーダー・コリー

ボーダー・コリーは動く対象への反応が行動として表れやすい犬の一例です。

例えば、散歩中に自転車や走る子どもへ強く反応するケースがあります。

「何度注意しても自転車を見ると追おうとするんです」

という相談では、叱るだけで改善を目指すより、対象との距離を確保し、興奮する前に飼い主へ意識を向ける練習を行うほうが進めやすい場合があります。

犬種別 飼い方を考えるときには、見え方だけでなく、その犬種がどのような作業を得意としてきたのかも知っておきましょう。

②トイ・プードル

初心者向け 犬として名前が挙がることも多いトイ・プードルですが、「小型犬だから簡単」とは限りません。

周囲の変化に敏感な子の場合、窓の外を人や犬が横切るたびに吠えることがあります。

このようなケースでは、犬の性格だけの問題と考えず、外が見え続ける生活環境そのものを見直すことも大切です。

例えば窓の下側を目隠しして刺激を減らした結果、窓際で警戒する時間が短くなるケースもあります。

犬のしつけは「コマンドを教えること」だけではありません。環境を整えて失敗しにくくすることも、立派なしつけです。

③フレンチ・ブルドッグ

フレンチ・ブルドッグのような短頭種では、目が大きく前方に出て見えるため、目の傷やトラブルには特に注意したい犬種の一つです。

散歩では草や枝などが目に触れないよう気をつけましょう。

また、

  • 急に目を細める
  • 涙が増える
  • 目を前足でこする
  • 目が赤い
  • 物にぶつかるようになった

などの変化があれば、「年齢のせいかな」と自己判断せず、動物病院へ相談してください。

目の病気については犬種や年齢、個体によって異なるため、ここは犬種ごとの特徴だけで判断しないことが重要です。

犬の視覚を犬のしつけに生かす3つの方法

犬が見ている世界を理解すると、日常の犬のしつけにも応用できます。

①おもちゃは背景との見分けやすさを考える

芝生で遊ぶなら、赤や緑だけでなく、青や黄色など犬が区別しやすい色を試してみましょう。

「ボール遊びが苦手だと思っていたけれど、色を変えたら追いやすそうになった」

という変化が見られることもあります。

②ハンドサインは大きく分かりやすく

「おすわり」「待て」などを教える際は、声だけではなく手の動きを組み合わせる方法もあります。

ただし、細かく複雑な動きより、犬が認識しやすいシンプルな動きを意識しましょう。

③できない理由を「性格」で片づけない

犬 性格について調べていると、「頑固」「臆病」「賢い」といった表現をよく見かけます。

しかし、現場では、

「できない」のではなく「分かりにくい」

というケースも少なくありません。

そのため、教え方、距離、周囲の刺激、床や背景、おもちゃの色などを一つずつ変えて反応を見ることが大切です。

トレーナーからの一言アドバイス

よくあるのが、

「うちの子、ボールを目の前に投げても探せないんです。目が悪いのでしょうか?」

という相談です。

もちろん視力の異常が疑われる場合は獣医師への相談が必要です。

しかし、普段の生活に問題がなく特定の状況だけで見失う場合には、まずボールと背景の色、明るさ、距離なども確認してみてください。

初心者の飼い主さんほど、「できない=しつけ不足」と考えて一生懸命になりすぎることがあります。

しかし、犬の行動には理由があります。

「なぜできないの?」ではなく、「この子からは、どう見えているんだろう?」と考えてみる。

この視点を持つだけでも、愛犬とのコミュニケーションは変わってきます。

犬の世界は白黒ではありません。

犬は青や黄色を比較的区別しやすく、赤や緑などは人と同じようには区別しにくいと考えられています。また、色の識別では人に及ばない部分がある一方、薄暗い場所や動くものを捉えることに適した特徴があります。

そのため、おもちゃを見失ったり、動く自転車に強く反応したりする行動も、犬の性格やしつけだけでは説明できない場合があります。

犬種別 飼い方や犬種ごとの特徴を知ることは大切です。しかし、それと同じくらい目の前の愛犬が何を見て、どんな状況で反応しているのか観察することが重要です。

犬の世界を犬の目線から考えることは、人と犬が快適に暮らすための第一歩になります。

「散歩中に自転車へ飛びつこうとする」「外を通る人に吠える」「おもちゃ遊びがうまくできない」など、愛犬の行動で困っていませんか?

犬の問題行動は、性格だけでなく、環境・経験・飼い主さんとの接し方・刺激への反応など、さまざまな要因が重なっている場合があります。

愛犬に合った犬のしつけ方法を知りたい方は、個別相談・お問い合わせをご利用ください。

また、「犬種別 飼い方」「犬 性格」「初心者向け 犬」に関する関連記事も、ぜひあわせてご覧ください。

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Life Design Plus 代表 佐藤 篤

柏市を起点に犬のしつけの学校及び不動産コンサルティング業務を展開する会社です。
犬のしつけは、家庭小型犬をメインに出張トレーニングとオンラインを併用したコースしつけ指導を行っており、不動産コンサルティング業務は、不動産鑑定をメインにその他周辺業務を行っています。

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